競馬には数多くの券種が発売されていますが、その中でもワイド馬券を好んで購入される方はたくさんいます。
なぜなら、ワイド馬券は的中確率が高いおいしい馬券種だからです。
どれくらいワイド馬券の的中率が高いかというと、2種類以上の馬を選択する複合馬券の中で、もっとも当てやすい馬券。
単勝や複勝に次いで予想しやすい券種といっても過言ではないですよ。
当記事ではワイドの基本や買い方、また、ワイドに関して気になる質問などをまとめました。
ワイドについて、興味のある方はぜひ参考にしてみてください!
1:競馬のワイドはおいしい券種!ワイドの基本と3つの買い方
競馬のワイドとは、1着から3着までに入る3頭のうち、2頭の組み合わせを当てる馬券です。
的中の組み合わせは以下の3通りとなります。
1着馬と3着馬
2着馬と3着馬
ワイドは組み合わせ数こそ馬連と変わりませんが、1レースに対して最大3つの的中パターンが存在します。
ほとんどの馬券種が1パターンしか的中がないのに対し、ワイドは複数的中パターンが存在するため、予想難易度が低くおいしい馬券です。
ちなみに、複数の的中パターンが存在券種はワイドを除けば複勝馬券のみ。
ワイドは着順を指定する必要もないですし、3頭中2頭を当てれば的中となるので予想の難易度も低く、また、的中パターンも複数あるため当てやすい馬券なのです。
▼ワイドの的中例
ちなみに、もしも3通りすべての馬券を買っていれば、それぞれの払い戻し金を獲得できます。
▼払い戻し例
上記払い戻しに対して、3通りすべての馬券を買っていた場合、
ワイドは的中パターンが複数あるため、組み合わせによっては馬連や馬単よりも高配当になることもあり、おいしい馬券と言われる所以です。
1-1:ワイドの平均払い戻しは600円程度
ワイドは複合馬券の中では的中率の高い券種です。
しかし、競馬において的中率の高い馬券というのはそれだけ配当が安くなりがち。
競馬においてワイドの平均払い戻しは600円程度です。
平均配当は1,000円にも届きません。
もちろん、三連単のように、頻繁に万馬券が飛び出るようなこともないのです。
平均払い戻しが600円程度なので、なるべく600円以内で馬券を購入することが回収率を上げる秘訣といえます。
1-2:過去には12万越え!ワイドは万馬券を狙うことも可能
ワイドは、万馬券が頻繁にでる馬券ではありません。
しかし、2017年12月に2度ほど12万円を超える超高額払い戻しが出ています。
当然、このような高額の的中はめったにありませんが、ワイドの万馬券は1日に1レースくらいの確率で出ているので、狙おうと思えば狙えます。
激走しそうな人気薄を購入していればワイドで万馬券を獲得できるかもしれませんよ!
1-3:ワイドボックスとは?
ワイドのボックスは選択した馬番の組み合わせをまとめて購入する買い方です。
例えば、A,B,C,Dの4頭の馬のワイドを購入した場合、
ワイド4頭ボックス | ||
---|---|---|
A,B,C,D | ||
組み合わせ(6通り) | ||
A-B | A-C | A-D |
B-C | B-D | C-D |
6つの組み合わせが存在し、それらすべてをまとめて購入します。
ボックス買いのメリットは、選択した馬番をまとめて購入するため、幅広く買い目をカバーすることができます。
そのため、的中率が高くなる買い方です。
また、ワイドの場合は的中パターンが3つあるので、複数の組み合わせが的中した場合はダブル的中やトリプル的中に期待できるのもほかの券種にはないメリットです。
デメリットは、組み合わせ数が増え、余分な買い目も購入してしまうため、投資金額が増加すること。
明らかに不要な組み合わせが複数存在する場合は後述するフォーメーションや流しで購入するのがよいでしょう。
1-4:ワイドの流しとは?
流しとは、軸となる馬1頭と、相手になる馬を複数絡めて購入する買い方です。
例えば、Aという馬を軸にし、B,C,D,E,Fという馬を相手候補にして購入する買い方が流しになります。
ワイド5頭流し | ||
---|---|---|
A-B,C,D,E,F | ||
組み合わせ(5通り) | ||
A-B | A-C | A-D |
A-E | A-F |
この場合、ワイドは5通りの組み合わせが発生しています。
ワイドにおける流しは、軸馬を定めることで買い目を抑えれるのが最大のメリット。
確実に馬券に絡む馬が分かればその馬を軸にすることで買い目を抑えることができ、結果的に無駄な投資資金を減らすことが可能です。
ボックスが広く浅く購入する買い方であれば、流しは抑えてリターンを大きくする買い方といえるでしょう。
また、ワイドの流しは的中パターンが複数存在するので、もしも相手馬が複数絡めばその分ダブル・トリプル的中にも期待できます。
デメリットとしては、軸馬は必ず馬券に絡んでもらわないといけません。
いくら相手馬が馬券に絡んでも軸馬が馬券から漏れたら外れます。
買い目を絞るので投資資金は抑えられますが、、ボックスよりは的中率が劣るのが流しなのです。
1-5:ワイドフォーメーションとは?
ワイドにおけるフォーメーションとは、1頭目と2頭目に購入したい組み合わせを複数選択する買い方です。
理屈としては流しに通じるものがありますが、フォーメーションの場合は軸馬も複数頭選択することが可能。
そのため、流しよりも幅広く購入することができます。
また、ボックスのように選択したすべての馬番の組み合わせを購入するわけではなく、任意で買い目を抑えられます。
そのため、フォーメーションとはボックスと流しの長所を取り入れたハイブリッドな買い方といえるでしょう。
一見長所にあふれた買い方に見えますが、組み合わせをカスタムできる買い方なので、購入点数の計算式は組み合わせによって変化してしまいます。
流しやボックスとは違って早見表が存在しないので、何も考えずに買い目を増やすと購入時に点数の多さにびっくりしてしまうことも。
フォーメーションは使い勝手のいい買い方ですが、購入点数が複雑になるので慣れるまではJRAのフォーメーション組み合わせ計算などを使って点数を確認しながら使うのがよいでしょう。
2:「当たってもマイナス!?」ワイドはトリガミになりやすい!?
競馬のワイドは、トリガミになりやすい馬券という側面があります。
例えば、1,000円で馬券を購入して、600円の払い戻しを獲得した場合、収支はマイナス400円で、残念ながらトリガミです。
このように、馬券が当たっても収支はマイナスとなるケースのことをトリガミと言います。
▼低額の払い戻し例
上記払い戻しに対して、馬券代で500円を使って3-7の組み合わせだけで的中した場合は、マイナス380円となりトリガミです。
トリガミは、比較的人気馬同士の組み合わせで的中した場合に起こるので、堅いレースの時は馬券を絞ることを意識しましょう。
3:【おいしい必勝法!】ワイド馬券のおすすめな買い方3選
ワイドは競馬初心者にとっても、比較的当てやすい馬券としておすすめの券種です。
そんなワイドで的中を狙うために、おすすめのおいしい買い方は以下の3つとなります。
- ワイド4頭ボックス
- ワイド5頭流し
- ワイド1点勝負
それぞれを、詳しく見ていきましょう。
①:ワイド4頭ボックス(馬券代600円)
ワイド4頭ボックス | ||
---|---|---|
①②③④ | ||
組み合わせ(6通り) | ||
①ー② | ①-③ | ①-④ |
②-③ | ②-④ | ③-④ |
ワイドの4頭ボックスは、選んだ競走馬のすべての組み合わせに対応した買い方です。
競馬初心者にとっても、とてもわかりやすい買い方といえます。
ワイド4頭ボックスのコツは、1~3番人気と4~8番人気の馬をうまく融合させて馬券を買うこと。
そうすることで、うまくハマれば数千円の払い戻しを狙うことが可能です。
②:ワイド5頭流し(馬券代500円)
ワイド5頭流し | ||
---|---|---|
①ー②③④⑤⑥ | ||
組み合わせ(5通り) | ||
①ー② | ①-③ | ①-④ |
①ー⑤ | ①ー⑥ |
ワイドの5頭流しは、軸となる1頭から5頭に流す買い方です。
競馬初心者にとっては少し分かりづらい買い方ですが、馬券代を抑えて回収率を上げるためには非常に有効的な買い方と言えます。
ワイド5頭流しのコツは、軸となる1頭は1、2番人気の信頼できる競走馬を選ぶこと。
そこから、中人気、下位人気に流すことで、ハマれば数千円の払い戻しを狙えます。
流しはボックスやフォーメーションと比較しても買い目を抑えられる買い方なので、投資資金を極力抑えたい場合や、1点当たりの投資を増やしたい場合はおすすめできる買い方です。
③:ワイド1点1万円(馬券代1万円)
かなり自信がある場合はワイドの1点買いもおすすめ。
競馬では、圧倒的に実力の抜けた2頭が出走することも多々あります。
このような場合、その2頭をワイドで1点1万円で買ってみるのもアリです。
なんせ、払い戻しが2.0倍であったとしても、2万円を獲得できるのですから。
馬券代は、1万円でなくても1,000円や5,000円でOK。
自信がアリのレースでは、多少大勝負してみるのも回収率UPの秘訣です。
4:競馬のワイドに関して参考になる知恵袋3選
ワイドに関する質問は競馬サイトだけではなく、各メディアでも取り上げられています。
ここでは、大手サイトであるYahoo!が提供している質問型投稿サイト『Yahoo知恵袋』にて掲載されたワイドに関する質問について解説します。
Q2.競馬のワイド馬券で効率的な買い方を教えてください
出走馬とオッズに応じて効率的な買い方は変わります。
例えば、出走馬の中で抜けた馬が2頭存在するレースがあるとします。
1996年のナリタブライアンとマヤノトップガンが激突した阪神大賞典のようなレースですね。
このようなレースの場合はむずかしく考えずにナリタブライアンとマヤノトップガンのワイド1点買いで確実に収益を挙げられますね。
いわゆる2強がぶつかるレースはそう簡単には見つかりませんが、未勝利戦やクラス戦は意外と出走馬間の強弱が大きいので探せば存在しますよ。
次に、確実に馬券に絡む馬が1頭いるレースでは、その馬を軸にしてあとは複数等の相手馬を選択する流しで購入しましょう。
流しはボックスやフォーメーションと比較するともっとも購入点数を抑えられる買い方です。
そのため、購入点数を抑えながら複数の組み合わせを購入するのであれば流しがもっとも理想的な買い方と言えます。
最後に、軸馬が見つけ出せないレースをワイドで当てたい場合はボックスで幅広く購入するのがいいでしょう。
ボックスは流しやフォーメーションと比較すると幅広く購入できるのでもっとも的中率に期待が持てます。
確実に当てたいのであればボックス買いがおすすめです。
ただし、流しにしろボックスにせよワイドは平均払戻が600円ほどなので、あまり購入点数を増やしすぎるとトリガミになってしまいます。
購入の際は組み合わせとオッズを照らし合わせながら、トリガミにならないように馬券を購入しましょうね!
Q2.競馬って ワイドボックスだけでいいと思いませんか?必勝法じゃないですか?
ワイドボックスはほかの券種にはない長所があります。
それは、的中パターンが3つ存在すること。
例えば、ワイド4頭ボックスは6点買いですが、もしもそのうち3つの組み合わせが的中になった場合、よっぽど堅い決着にならない限り間違いなくプラス収支になります。
また、ボックスは流しやフォーメーションよりも的中率が高く、オッズ妙味のある組み合わせでは1パターンだけ的中しても十分見返りに期待できます。
高配当+的中率の高さから、ワイドボックスが強力な買い方であることは事実。
ただし、ワイドボックスで収支を上げるには予想力は必ず身につけなければなりません。
いくら幅広く購入できるワイドでも、選択していない馬が馬券内に絡んでしまえば外れる可能性は飛躍的に上がります。
また、オッズを見比べていかにトリガミを避けられるか確かめることも大切です。
ワイドボックスは便利な買い方ですが、予想力やオッズの見極めなど、収支を上げるためには予想に割く時間も必要。
ワイドボックスで収支を挙げられる際は、予想に充てる時間もたくさん用意しておくのが良いですよ。
5:競馬のワイドに関してよくある5つの質問
競馬におけるワイドは慣れればむずかしくない券種ですが、競馬を始めたばかりの初心者にとってはワイドについて分からないこともあるでしょう。
当項目では、ワイドでよく耳にする質問について回答していきます。
質問②ワイドのオッズの見方は?
ワイドのオッズはほかの券種同様、JRAの公式サイトに掲載されているオッズページや、競馬場に設置されているモニターで確認することができます。
質問③ワイドで賭ける馬の選び方は?
馬券に絡むであろう馬を必ず1頭は選択しましょう。
ワイドは3着以内の馬に来る馬を2頭選択すれば的中となりますが、逆に言うと馬券に絡まなければ外れてしまいます。
しかし、三連単や馬単とは違い、着順固定ではないので馬券にさえ絡んでくれればいいのです。
出走馬を見て3着以内に来る馬が2頭見つかれば1点買いで購入してもいいですし、1頭しか見当たらなかったとしても相手候補を複数絡めてながしで購入するのもいいでしょう。
質問④ワイドの過去最高額配当は?
ワイドの最高配当は2022年に飛び出した16万620円です。
ちなみに歴代トップ5位は下記のとおりです。
順位 | 開催日 | レース名 | 払戻金 |
1位 | 2022年12月25日中山ダート1,800m | 3歳以上1勝クラス | 160,620円 |
2位 | 2017年12月3日中京ダート1,800m | 500万下 | 129,000円 |
3位 | 2017年12月9日中山ダート1,800m | 500万下 | 124,860円 |
4位 | 2020年4月19日阪神ダート1,400m | 1勝クラス | 117,910円 |
5位 | 2012年1月9日中山ダート1,800m | 3歳未勝利 | 106,360円 |
驚くことに、高配当が飛び出たレースはいずれもダートレースで、4つのレースが1勝クラス(500万下)でした。
また、ワイドの高配当はいずれも冬~春の時期のレースで飛び出ています。
荒れることで有名な夏の時期は意外と高配当は出ていませんね。
ワイドで高配当をつかみたい方は、冬時期の1勝クラスのダート戦を狙ってみてください!
質問⑤ワイドと馬連どっちがいい?
ワイドは選択した2頭の馬がともに3着以上に入線したら的中です。
それに対して、馬連は選択した2頭の馬が1.2着に必ず絡まなくてはなりません。
確率でみると、馬連はワイドの1/3しか的中確率がないので、当てることを第一に考えるのであればワイドに軍配が上がります。
ただし、ワイドは平均配当が約600円に対して、馬連は平均配当5,000円以上。
配当妙味は馬連のほうがものすごく高いですね。
96年のナリタブライアンとマヤノトップガンが激突した阪神大賞典のように、明らかに抜けた2頭が出走するレースであればワイドではなく馬連で購入するのが良いでしょう。
また、馬連も多点買いで幅広く購入できるので、多少買い目が増えたとしてもリターンが得られるのであれば、ワイドではなく馬連で購入するのもアリです。
馬連を主軸にワイドで取りこぼしを拾う買い方をされている方もいますよ。
馬連とワイドはレースに応じて柔軟に使ってみてください。
6:結論!競馬のワイドは複数的中が狙える的中率重視のおいしい馬券
ワイド馬券は、高配当よりも高い的中率に魅力がある券種です。
確かに、馬連や三連単と比較するとリターンの面では見劣りしますが、馬券はどんな高配当でも的中しなければ1円も払戻を得られません。
そのため、的中率が高いというのは馬券収支を挙げるうえで大前提なのです。
ワイドは払戻の妙味は大きくありませんが的中率は高い馬券。
券種の中では複勝馬券に近い役割を持っていて、堅実に収支を上げるうえで最適な馬券と言えるのです。
また、配当には期待できないものの、的中パターンが複数あるので穴馬と絡めたらそこそこリターンも得られます。
当てやすい上、組み合わせによっては爆発力にも期待できるおいしい馬券と言えるでしょう!
7:まとめ
ワイドは3着以内の2頭を当てる馬券です。
的中の組み合わせは以下の3通りとなります。
1着馬と3着馬
2着馬と3着馬
着順を当てる必要もないので、競馬初心者でも比較的当てやすく、おいしい馬券と言えます。
そんなワイドでおすすめの買い方が以下の3つ。
- ワイド4頭ボックス
- ワイド5頭流し
- ワイド1点勝負
これらの買い方を実践することで、ワイドの高い的中率を生かした回収率UPを見込めます。
おいしいワイド馬券で着実に勝利を手に入れましょう。