2022年の桜花賞は、単勝オッズ7番人気のスターズオンアースが勝利するという、波乱の結果となりました。
この結果を受けた2022年のオークス(優駿牝馬)も波乱の結末が予測されます。
そのオークス(優駿牝馬)を馬券検討する上で役立つデータを、枠、血統、馬体重という視点でご紹介します。
桜花賞と同様、波乱が見込まれるオークス(優駿牝馬)だけに、高配当を手にする一助となれば幸いです。
また、記事の終盤ではデータを総合的に見て「この馬がアツイ!」という馬を選抜しております。ぜひ最後までご覧ください。
1:オークス(優駿牝馬)は5枠が有利!過去10年のデータから解析
まずは、過去10年のオークス(優駿牝馬)における、枠番別成績を紹介します。
1枠 | (1・2・2・15) |
---|---|
2枠 | (3・0・1・14) |
3枠 | (0・0・2・18) |
4枠 | (0・1・2・17) |
5枠 | (3・3・0・14) |
6枠 | (0・0・0・20) |
7枠 | (3・3・1・23) |
8枠 | (0・1・2・27) |
上記のデータをもう少し詳細に見ておきましょう。
ポイント①勝率なら2枠だが、連対率・複勝率も含めれば5枠に
近10年のオークス(優駿牝馬)で、最も勝ち馬が出ている枠は2枠で、その勝率は16.7%となります。
しかし、連対率(2着以内)や複勝率(3着以内)のデータを見ると、2枠よりも5枠に注目すべきです。
近10年で勝ち馬は2頭、勝率15.0%と、勝ち馬だけを比較すると2枠に見劣りますが、連対率と複勝率は30.0%です。
2枠は連対率16.7%、複勝率22.2%ですので、馬連や3連複の軸馬候補を探す際は5枠からと言えます。
ポイント②馬番別で注意したいのが13番
枠番ではなく、馬番で見ると、さらに興味深い傾向が見えてきます。
近10年で、3番、9番、13番という3つの馬番から2頭の勝ち馬が出ていますが、この3つの中でも13番を引いた馬に注意したいところです。
近10年のオークス(優駿牝馬)で、13番を引いた馬の成績は「2・2・0・6」で、連対率と複勝率は40.0%もあるのです。
この40.0%という数字は、1~18番の中で最も高いものとなります。
馬番別では13番に要注意です。
ポイント③大外枠の馬は消し!過去10年で全く馬券にならず
上記の枠番別成績で、8枠は「0・1・2・27」となっており、近10年で勝ち馬なし、連対馬も1頭だけという、非常に不利な枠となっています。
さらに注目したいのは、大外枠を引いた馬の成績です。
「0・0・0・10」と全く馬券になっていないのです。
大多数の3歳牝馬にとって未知の距離となる2400mで、さらに距離をロスすることになる外枠は厳しい枠なのです。
オークス(優駿牝馬)で人気馬・有力馬が外枠を引いた時は、波乱のサインと言えます。
[banner file=’ad-banner28′]2:オークス(優駿牝馬)で有利な血統はサンデーサイレンス系!過去10年のデータから解析
多くの馬が初めて走ることになる2400m戦ですので、その適性を判断する上で血統は重要な判断材料となります。
ここからは血統という視点で、オークスを解析します
ポイント①ディープインパクトに代わる種牡馬は?
近10年のオークス(優駿牝馬)で、勝ち馬を最も多く出している種牡馬はディープインパクトです(4頭)。
しかし、ディープインパクト産駒は数が減っており、2022年の桜花賞に出走したディープインパクト産駒は僅か1頭でした。
その意味でも、ディープインパクトに代わる種牡馬を探すことが、血統からオークス(優駿牝馬)を解析する上でのポイントとなります。
注目すべきは、ディープインパクトと同じサンデーサイレンス系です。
母系の2代上にサンデーサイレンスがいるエピファネイアは、2000年の優勝馬デアリングタクトの父親です。
また、2021年の勝ち馬ユーバーレーベンもステイゴールド産駒ですので、サンデーサイレンスの血を受け継いでいます。
サンデーサイレンスの血を受け継ぐ種牡馬の産駒を狙うべきだと言えるでしょう。
ポイント②母父キングカメハメハに要注意!!
母系に注目すると、さらに興味深い傾向が見えてきます。
母父がキングカメハメハという馬が近10年でのオークス(優駿牝馬)で活躍が目立っています。
勝ち馬は1頭だけですが、「1・2・1・40」ですので、連対率30.0%、複勝率40.0%と非常に高い確率である点に注意すべきです。
【2022年のオークス(優駿牝馬)】血統で選ぶ買い馬3頭
上記のデータを基に、次の3頭を推奨します。
スターズオンアースはドゥラメンテ産駒です。
ドゥラメンテの父はキングカメハメハで、母系ではなく、父系にキングカメハメハが入っている形ですが、キングカメハメハの母父がサンデーサイレンスですので、理想に近い血統背景を持っています。
スターズオンアースの2冠制覇は十分にあり得ます。
サークルオブライフは父系の4代上、母系の3代上にサンデーサイレンスがいるという、いわゆる「サンデーサイレンスの4X3」という血統です。
桜花賞では4着に敗れましたが、巻き返しが期待できる血統です。
フローラステークスを勝利したエリカヴィータは、キングカメハメハ産駒です。
母系の2代上にサンデーサイレンスがいます。
この3頭はいずれも理想である、「サンデーサイレンス系の種牡馬で、母父がキングカメハメハ」とは異なりますが、近い血統背景という点で注目すべきです。
3:オークス(優駿牝馬)で有利な馬体重は460~479kg!過去10年のデータから解析
続いて、近10年のオークス(優駿牝馬)を馬体重別成績で解析します。
419kg以下 | (0・0・1・14) |
---|---|
420~439kg | (2・1・2・32) |
440~459kg | (2・3・2・49) |
460~479kg | (6・5・3・30) |
480~499kg | (0・1・1・15) |
500kg以上 | (0・0・1・8) |
最も有利な馬体重は460~470kgですが、もう少しデータを細かく解析すると、興味深い側面が見えてきます。
ポイント①小柄な馬に要注意
2016年の勝ち馬シンハライトは、馬体重422kgという小柄な牝馬でした。
この年に3着に入ったビッシュは416kgという、さらに小さい馬だったのです。
その前年2015年の優勝馬ミッキークイーンも馬体重は430kgです。
小柄な牝馬だからと言って、軽視してはいけません。
むしろ、こうした小柄な馬を積極的に狙うべきなのです。
ポイント②500kg以上の馬は連対なし
逆に大きな馬が苦戦する傾向があるレースとなっているのが、このオークス(優駿牝馬)なのです。
近10年で480kg以上の馬が勝ち星を挙げていません。
2着が1回、3着が2回あるだけです。
さらに500kg以上に絞り込むと、連対馬が出ていないことがわかります。
大型馬を軽視すべきレースなのです。
【オークス(優駿牝馬)2022】出走予定馬の前走馬体重一覧
アートハウス | 474kg |
---|---|
ウォーターナビレラ | 464kg |
エリカヴィータ | 442kg |
サークルオブライフ | 482kg |
シーグラス | 412kg |
スターズオンアース | 470kg |
スタニングローズ | 474kg |
ナミュール | 426kg |
ニシノラブウインク | 462kg |
パーソナルハイ | 456kg |
ピンハイ | 406kg |
プレサージュリフト | 460kg |
ベルクレスタ | 460kg |
ライラック | 426kg |
ラブパイロー | 474kg |
ルージュエヴァイユ | 444kg |
オークスに出走予定の馬の前走での体重をまとめてみました。
当然、ここから体重が増えている馬がいれば減っている馬もいると思いますので、参考程度にご覧ください。
[banner file=’ad-banner28′]4:結論!データ解析の結果この馬がアツい!
血統と馬体重の両方を切り口に、オークス出走予定馬をチェックすると、前走が470kgで、父系にキングカメハメハとサンデーサイレンスの名前がある桜花賞馬スターズオンアースが最も有利と言えます。
牝馬2冠馬の誕生に要注目です!!