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[banner file=’ad-banner33′]ローカル小回りコースの福島競馬場。
そしてハンデ戦。
さらに梅雨時の馬場。
夏競馬前半の大一番、七夕賞は、穴党ファンにとっては、高配当の魅力がたっぷりと詰まった一戦です。
この七夕賞を、様々なデータから紐解きます。
1:七夕賞(2022)で有利な馬体重は460~479kg!大きいほうが有利
まずは、近10年の七夕賞を馬体重別成績で紐解きます。
439kg以下 | 0・1・1・1 |
440~459kg | 1・0・1・18 |
460~479kg | 4・2・3・20 |
480~499kg | 3・5・3・43 |
500~519kg | 2・2・1・29 |
520kg以上 | 0・0・1・10 |
ポイント①小柄な馬は消し
近10年で、439Kg以下の馬で勝ち星を挙げた馬はいません。
439kg以下の馬は2着が最高です。
小柄な馬には厳しいレースと言えるかもしれません。
ハンデ戦ですので、小柄で軽ハンデの馬はつい気になりますが、データからは軽視すべきであることがわかります。
ポイント②前走からの比較は不要
暑い時期のレースになりますので、前走からの馬体重の増減が気になるという方も多いのではないでしょうか。
特に前走から馬体重が減っている馬の取捨が気になる人も多いでしょう。
しかしこんなデータがあります。
前走から馬体重が減っている馬 | 8・2・3・56 |
前走から馬体重の増減がなかった馬 | 1・2・4・24 |
前走から馬体重増の馬 | 1・5・3・42 |
近10年の勝ち馬10頭中8頭が、前走から馬体重が減っている馬なのです。
馬体重が増えている方が、夏バテせず、飼い葉を良く食べて、いいコンディションであるようなイメージがありますが、近10年のデータからは逆の結果が出ています。
七夕賞(2022)出走予定馬の前走馬体重一覧
アンティシペイト | 500kg |
ヴァンケドミンゴ | 478kg |
エヴァーガーデン | 482kg |
シフルマン | 502kg |
ショウナンバルディ | 456kg |
シークレットラン | 502kg |
スマイル | 544kg |
トーラスジェミニ | 464kg |
ヒュミドール | 466kg |
フォルコメン | 512kg |
プリマヴィスタ | 482kg |
モズナガレボシ | 494kg |
ヤマニンデンファレ | 486kg |
レッドジェネシス | 498kg |
ロザムール | 488kg |
2:七夕賞(2022)で有利な血統はサンデーサイレンス系種牡馬!近10年で計8回の勝利
続いて、近10年の七夕賞を血統から紐解きます。
勝ち馬が出た種牡馬を紹介します。
ディープインパクト | 2・3・1・14 |
ステイゴールド | 1・1・0・10 |
チーフベアハート | 1・0・1・1 |
キングズベスト | 1・0・1・0 |
ハーツクライ | 1・0・0・8 |
タニノギムレット | 1・0・0・3 |
トーセンホマレボシ | 1・0・0・0 |
スターリングローズ | 1・0・0・0 |
アグネスタキオン | 1・0・0・0 |
ポイント①サンデーサイレンス系種牡馬が圧倒的に強い
ディープインパクトやステイゴールドといったサンデーサイレンス系の種牡馬が近10年で7勝を挙げています。
七夕賞を血統で買うなら、サンデーサイレンス系の種牡馬を中心視すべきです。
ポイント②父がサンデーサイレンス系ではなくでも、母系にはサンデーサイレンスの血が重要
2013年に非サンデーサイレンス系のチーフベアハート産駒のマイネルラクリマが勝ちましたが、母の父はサンデーサイレンスでした。
また2021年の優勝馬トーラスジェミニは、母系の2代上にサンデーサイレンスがいます。
非サンデーサイレンス系の種牡馬の産駒を買う場合でも、母系にサンデーサイレンスがいる馬を重視すべきレースなのです。
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[banner file=’ad-banner33′]3:七夕賞(2022)では2枠が有利!外枠は消しか
続いて、近10年の七夕賞における枠番別成績をご紹介します。
1枠 | 1・1・1・15 |
2枠 | 3・2・0・13 |
3枠 | 1・1・1・15 |
4枠 | 2・0・3・13 |
5枠 | 0・2・1・17 |
6枠 | 3・1・3・13 |
7枠 | 0・1・0・19 |
8枠 | 0・2・1・17 |
ポイント①内枠を中心視すべき
かつては、夏の福島競馬における最終週に行われていた七夕賞ですが、2013年から開幕から2週目に行われるようになりました。
最終週と違い、2週目の芝コースはまだ内側が荒れている馬場とは言い難い状態です。
そのために、内枠を引いた馬が好走する傾向にあります。
元々、福島競馬場は小回りコースの競馬場ですので、馬群の外を回る形となる外枠の馬はコースロスが大きい競馬を強いられます。
七夕賞が内枠有利となるのは、そんな理由があるのです。
ポイント②大外枠は不利
上記から、ある程度は想像できる話かもしれませんが、近10年の七夕賞で大外枠を引いた馬の成績を確認しておきましょう。
「0・0・1・9」
勝ち馬、連対馬はゼロで、3着に入った馬がようやく1頭といったところです。
大外枠は、全くの不利であると考えて、間違いありません。
4:七夕賞の歴代勝ち馬一覧から見るデータ分析
続いて、近10年の勝ち馬から様々な傾向を探ってみたいと思います。
実施年 | 優勝馬 | 性別・年齢 | 斤量 | 騎手 |
2021年 | トーラスジェミニ | 牡5歳 | 57kg | 戸崎圭太 |
2020年 | クレッシェンドラヴ | 牡6歳 | 57kg | 内田博幸 |
2019年 | ミッキースワロー | 牡5歳 | 57.5kg | 菊沢一樹 |
2018年 | メドウラーク | 牡7歳 | 54kg | 丸田恭介 |
2017年 | ゼーヴィント | 牡4歳 | 57kg | 戸崎圭太 |
2016年 | アルバートドック | 牡4歳 | 57kg | 戸崎圭太 |
2015年 | グランデッツァ | 牡6歳 | 57kg | 川田将雅 |
2014年 | メイショウナルト | セン6歳 | 56kg | 田辺裕信 |
2013年 | マイネルラクリマ | 牡5歳 | 57kg | 柴田大知 |
2012年 | アスカクリチャン | 牡5歳 | 55kg | 内田博幸 |
ポイント①牝馬の勝率は0%
近10年の七夕賞における、牡馬・牝馬別の戦績を確認しましょう。
牡馬 | 9・9・9・105 |
セン馬 | 1・0・1・7 |
牝馬 | 0・1・0・5 |
「夏は牝馬」という格言は、七夕賞においては全く当てはまりません。
近10年で勝ち星を挙げた牝馬はいません。
2着馬が1頭出ていますが、馬券になった馬はその1頭だけです。
データからは、牝馬は軽視すべきだと言えます。
ポイント②軽ハンデ馬が苦戦
続いて、近10年の七夕賞における斤量別成績です。
53kg以下 | 0・1・4・28 |
53.5~55kg | 2・4・5・45 |
55.5~57kg | 7・3・0・41 |
57.5kg以上 | 1・2・1・7 |
このデータも、福島記念がハンデ戦であることを考えると、意外に思われる方も多いでしょう。
ハンデ戦になるとつい買いたくなる、53kg以下の軽ハンデ馬が勝利していないのです。
一方で2019年にミッキースワローが57.5kgで勝利するなど、重いハンデ馬の活躍が目立ちます。
重いハンデは、実力の証ということが言えそうです。
過去10年の騎手別成績
近10年の七夕賞における騎手成績(上位10名)をご紹介します。
戸崎圭太 | 3・0・0・3 |
内田博幸 | 2・1・1・6 |
柴田大知 | 1・1・1・5 |
田辺裕信 | 1・0・1・5 |
丸田恭介 | 1・0・0・1 |
川田将雅 | 1・0・0・1 |
菊沢一樹 | 1・0・0・0 |
岩田康誠 | 0・1・1・0 |
津村明秀 | 0・1・0・4 |
北村宏司 | 0・1・0・5 |
福島競馬場が小回りコースであることと関係があるのか、戸崎圭太騎手、内田博幸騎手といった、地方競馬出身騎手の活躍が目立ちます。
そして、近10年の勝利騎手を見ると美浦トレーニングセンター所属、つまり関東の騎手が9勝を挙げています。
関西・栗東トレーニングセンター所属騎手で勝ち星を挙げた騎手は、2015年にグランデッツァで勝利した川田将雅騎手だけです。
福島競馬場での騎乗機会に差がありますので、当然の結果と言えるのかもしれません。
まとめ
以上、七夕賞を近10年のデータから紐解いてみました。
いかにも、ローカル平坦コースのハンデ戦というイメージの七夕賞ですが、近10年のデータからは少々異なる側面が見えてきます。
ハンデ戦という概念をあまり強く抱き過ぎずに予想するのが、高配当的中への近道と言えそうです。