ジャパンダートダービーは大井競馬場で行われる地方・中央競馬交流の統一のJpn1競走で、春の3歳ダートチャンピオン決定戦に位置付けられています。
ユニコーンステークス・ダービーグランプリと共に3歳ダート三冠を形成し、中央競馬と地方競馬で活躍している3歳ダート馬たちが集結します。
これまでも多くの名馬たちがジャパンダートダービーに出走し、数々の名勝負が行われました。
今回は、そんなジャパンダートダービーの勝ち馬の中でも、特に注目の歴代勝ち馬を厳選してご紹介します。
1:ジャパンダートダービーの歴代勝ち馬
ジャパンダートダービーを勝った馬は、後のダート路線でも華々しい活躍を見せています。
そこで、後のダート路線で飛躍を遂げた、注目の歴代勝ち馬を紹介します。
歴代勝ち馬①:ゴールドアリュール
【ゴールドアリュールが急死】
本日18日、心臓疾患のため死亡した。来月3日に19歳を迎えるはずだった。
03年フェブラリーSを武豊騎手で優勝するなど、GⅠを4勝し、現役引退後は社台SSで繋養されていた。#ゴールドアリュール#フェブラリーS
フェブラリーSは3枠5番でした。 pic.twitter.com/S82vawbnUw— 日刊ゲンダイ 競馬 (@gendai_keiba) February 18, 2017
「ゴールドアリュール」は、第4回ジャパンダートダービーの勝ち馬です。
父は名種牡馬サンデーサイレンスであり、「ゴールドアリュール」自身も種牡馬となって、多くの名馬を輩出しています。
デビュー戦からしばらくは芝レースにも出走していましたが、ダート戦で一気に素質を開花させて、3歳時にオープンクラスの端午Sを快勝。
日本ダービーでの5着を経てジャパンダートダービーへと出走すると、単勝オッズ1.5倍の圧倒的1番人気に応えて勝利しました。
良いスタートを切るとそのままハナを奪い、最後まで先頭を譲らずに、2着に7馬身差を付けての圧勝。
走破タイム2分4秒1はレースレコードであり、その強さには多くの競馬ファンが驚かされました。
さらに、ジャパンダートダービーでの圧勝劇はフロックではなく、続くダービーグランプリも10馬身差の圧勝。
その後は、東京大賞典、フェブラリーSを勝利し、サンデーサイレンス直仔として唯一ダートG1を勝利した名馬です。
ジャパンダートダービーでは、「ゴールドアリュール」のような後のダート界のスペシャリストの登場に期待したいところです。
歴代勝ち馬②:カネヒキリ
2008年のJCダートは #カネヒキリ ?#チャンピオンズカップ #競馬 pic.twitter.com/SmkxWFxgTI
— 東スポ競馬 (@tospo_keiba) December 5, 2020
「カネヒキリ」は、第7回ジャパンダートダービーの勝ち馬です。
ダート路線の登竜門・ユニコーンSで重賞初制覇を達成し、ジャパンダートダービーへと出走しました。
そして、ジャパンダートダービーでは単勝オッズ1.1倍の圧倒的1番人気に支持されると、後続に4馬身差を付けてG1初制覇を達成。
ハイレベルな1戦を制し、続くダービーグランプリでも直線鮮やかに抜け出して勝利を収め、3歳ダートG1二冠を制しました。
その後も、ジャパンCダート、フェブラリーS、東京大賞典、川崎記念といったダートG1を次々と総なめにし、2005年と2008年のJRA賞最優秀ダートホースに選ばれています。
また、主戦騎手が武豊騎手であったことやディープインパクトが同期で馬主も同じであったことが影響し、「砂のディープインパクト」とも呼ばれて活躍した名馬です。
競走馬を引退後は優駿スタリオンステーションにて種牡馬入りし、代表産駒のミツバは川崎記念を制しました。
まさにダートのスペシャリストと言える存在で、ジャパンダートダービーでの走りは今でも多く競馬ファンの目に焼き付いています。
歴代勝ち馬③:フリオーソ
産駒がダービー制覇とのことで、親父さんがもう一つのダービーを勝った時の写真を。#フリオーソ #ジャパンダートダービー2007 #ヒカリオーソ #東京ダービー pic.twitter.com/xjKbtKG7Td
— H.K (@grass_digital) June 5, 2019
「フリオーソ」は、第9回ジャパンダートダービーの勝ち馬です。
船橋競馬場所属の競走馬であり、2歳時には地方競馬2歳戦の総決算である全日本2歳優駿に出走し、2着に2馬身差を付けて快勝しました。
3歳になると中央競馬の芝レースへと果敢に挑戦するものの、共同通信杯7着、スプリング11着と敗れてしまい、中央の芝レースを諦めることとなります。
しかし、南関東のクラシック路線を歩むことになると、羽田盃3着、東京ダービー2着と好走を続け、ジャパンダートダービーではレースレコードを叩き出して勝利しました。
続くJBCクラシックではヴァーミリアンに敗れ2着となり、年末の東京大賞典でも再びヴァーミリアンの2着に甘んじでしまいますが、古馬になってから帝王賞や川崎記念、かしわ記念といったG1を制しました。
2007年、2008年、2010年、2011年NARグランプリ年度代表馬であり、地方競馬所属ながら中央の競走馬相手に善戦した名馬です。
ジャパンダートダービーでは、「フリオーソ」のように地方競馬所属馬の活躍にも期待したいところです。
歴代勝ち馬④:サクセスブロッケン
お疲れさまです?#サクセスブロッケン #フェブラリーS #競馬 pic.twitter.com/3JKG7V0MvT
— 東スポ競馬 (@tospo_keiba) February 20, 2021
「サクセスブロッケン」は、第10回ジャパンダートダービーの勝ち馬です。
2007年11月に福島競馬場のダート1700m戦でデビューすると、後方に10馬身以上の大差で入線して初勝利を挙げました。
さらに、走破タイムは2歳レコードタイムを樹立したことでも、大きな注目を集めることとなります。
そして、黒竹賞、ヒヤシンスS、端午Sとデビューから4連勝を果たし、クラシックの出走登録をしていなかったものの、日本ダービーへと出走することになりました。
日本ダービーでは18着と大敗してしまいますが、ジャパンダートダービーへと参戦すると、スマートファルコンに3馬身半差をつけて先頭でゴールしました。
翌年にはフェブラリーS、東京大賞典を制し、G1・3勝を挙げた名馬です。
カネヒキリ、スマートファルコン、ヴァーミリアン、エスポワールシチーなど数々の名馬と対戦し、ダート路線を盛り上げた一頭として決して忘れられることない存在です。
2:ジャパンダートダービーの歴代勝利騎手
ジャパンダートダービーで活躍したのは、競走馬だけではありません。
騎手にとっても手に入れたい栄冠であり、多くの騎手が名勝負を生み出してきました。
そこで、ここからはジャパンダートダービーを制した注目の歴代勝利騎手を紹介します。
歴代勝利騎手①:武豊
武豊&キタサンブラック
懐かしい京都競馬場での春天#武豊 #キタサンブラック #競馬 pic.twitter.com/4qROPXviL1— 大坂太郎 (@tomotomo123123) July 3, 2022
競馬界のレジェンド武豊騎手は、ジャパンダートダービーでも素晴らしい活躍を見せています。
2002年、2003年、2005年のジャパンダートダービーを勝っていて、歴代3勝は最多勝の記録となっています。
2005年以降は勝ち星から遠ざかっているものの、今年は金子真人ホールディングスの所有馬であり、ハーツクライ産駒の「ノットゥルノ」で参戦予定です。
「ノットゥルノ」はG2の兵庫チャンピオンシップで2着に入っていて、上位に食い込む可能性は十分あります。
武豊騎手は今年の日本ダービーを制し、ダービー6勝の偉業を達成して勢いに乗っているので、ジャパンダートダービーでも無視できない騎手です。
歴代勝利騎手②:川田将雅
川田騎手かっこよ。#川田将雅#シゲルカチョウ pic.twitter.com/fozvUl8YDH
— あかつき。 (@akatsukikk) July 4, 2022
川田将雅騎手は2019年にクリソベリルに騎乗し、ジャパンダートダービーを制しました。
直線で上手く外に進路を取り、スムーズな競馬でクリソベリルを勝利へと導いています。
今年はG3・サウジアラビアRCの勝ち馬「コマンドライン」とのコンビで参戦予定です。
「コマンドライン」は初のダート戦となり、ダート適性に注目が集まっていますが、剛腕・川田騎手の手によって難なくダートをこなしてしまう可能性もあります。
川田騎手は現在のところ全国リーディング1位と絶好調を維持しているので、ジャパンダートダービーでも注目しておきたい騎手です。
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3:ジャパンダートダービー歴代のレース傾向
ジャパンダートダービーは、大井競馬場のダート2000mで行われます。
大井競馬場の最後の直線は、地方競馬場の中でも最も長く、他の地方競馬場の特徴とは大きく異なります。
そのため、地方競馬場ながら差しも決まりやすく、逃げていた馬が最後の直線で交わされてしまうことも珍しくありません。
また、スタミナが求められるタフなコースであるため、内側の馬場状態が悪くなければ、インをロスなく立ち回ることも重要となります。
レース前半はインをロスなく立ち回り、最後の直線で外に出すことが好成績に繋がるので、中団でしっかりと折り合える気性も重視したいところです。