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[banner file=’ad-banner36′]2000m戦で争われる帝王賞は、騎手同士の駆け引きも勝敗を大きく左右するポイントであることは言うまでもありません。
一般戦がマイル戦以下の距離で行われることが多い地方競馬で、2000mという距離は長距離戦の部類に入るという評論家の方がいます。
本記事では2022年帝王賞を展開予想して、好走が期待できる馬を導き出してみましょう。
1:帝王賞(2022)のレース展開予想を3つの観点で解説
本章では、帝王賞のレース展開を3つのポイントで解説していきます。
「帝王賞の予想を悩んでいる」という方はぜひご参考ください。
ポイント①:当日の天候・馬場状態に要注意
6月下旬という、梅雨時に行われるレースです。
JRAの競馬場よりダートコースの砂が深い大井競馬場ですが、雨量が多く、不良馬場になる場合には、コース内の砂が流れ出す可能性があります。
内ラチ沿いの砂が流れる場合、その内ラチ沿いを走る逃げ・先行馬の残り目に警戒する必要があります。
当日が雨の場合、どの馬が逃げるのか?という視点に普段以上に敏感になるべきでしょう。
その直後で流れに乗る馬はどの馬なのか?という点もよく考えて予想すべきでしょう。
ダート競馬は芝コースの競馬よりも、当日の天候と馬場状態に気を配るべきなのです。
ポイント②:騎手も重要なファクターに
上記の天候の話からも明らかなように、地方競馬のダートコースは日々傾向が変化しています。
発表されている天候や馬場状態に変更がないのに、1日経ったら馬場傾向が全く変わっていた、ということもよくあることなのです。
地方競馬でリーディング上位に名を連ねる騎手の多くは、こうした馬場傾向を読む達人です。
特に雨が降っている時などは、馬場を知っていることが大きな武器となります。
2022年帝王賞は、「馬場を知り尽くしている」ことが決め手となったと思われる乗り替わりも発生していますので、展開予想をする際は騎手の技量にも要注目です。
ポイント③:逃げ馬不在
2022年帝王賞に登録している馬たちを「展開」という視点で見た場合、近走内容から「どの馬が逃げるのか?」を予測するのは非常に困難です。
ダート競馬では時々、何が何でもハナに立ちたい、という馬がいるのですが、2022年帝王賞登録馬にそのような馬は1頭もいません。
馬場状態を意識して、ハナを奪いに行く、という判断をする騎手は誰なのか?を展開予想する上で考える必要がありそうです。
2:帝王賞(2022)の予想をするための3つの重要指数
続いて、2022年帝王賞の展開以外の要素についても探ってみましょう。
血統、馬体重、枠順から考察してみました。
指数①血統はチュウワウィザードが有利
地方競馬のレースを血統だけを基準に予想するのは、非常に難しいのですが、それでも近10年の帝王賞勝ち馬を血統面から分析してみました。
近10年でゴールドアリュール産駒が3勝を挙げていますが、2022年帝王賞出走予定馬の中にゴールドアリュール産駒はいません。
ゴールドアリュール産駒の次に多いのが、2勝を挙げているキングカメハメハ産駒です。
2022年のメンバーでは、チュウワウィザードが該当します。2019年のJBCクラシック、2020年のチャンピオンズカップ、2022年の川崎記念優勝馬で、ドバイワールドカップでは2021年に2着、2022年に3着という実績馬です。
そのドバイから帰国後の一戦となる点が課題ですが、勝者となる資格は十分にあると言っていいでしょう。
指数②馬体重はテーオーケインズが有利
一般的に、力の要る地方競馬のダートコースは大型馬が有利と言われています。
帝王賞も例外ではなく、近10年の勝ち馬を見ると8頭が500kgを超える大型馬であることがわかります。
しかし注目したいのは、500kg未満で帝王賞を勝利した2頭です。
2019年に448kgで勝利したオメガパフューム、2021年に497kgで勝利したテーオーケインズの2頭は、2021年の帝王賞にもその名前があります。
特にテーオーケインズは、前走の平安ステークス(1着)で初めて500kgという馬体重を記録しました。
出走馬の中では比較的若い5歳という年齢でもあり、まだまだ成長途上であることがわかります。
テーオーケインズが連覇する可能性は十分にあると考えて間違いありません。
指数③枠順は1枠が有利
近10年の帝王賞ですが、枠順別の傾向からは特に有利な枠は見当たりません。
しかし、2022年の大井競馬場周辺ですが、梅雨に入ってからはある程度以上の降水量となっており、帝王賞当日が重馬場、あるいは不良馬場となる可能性は十分にあります。
上記で書いた、内ラチ沿いを走る逃げ・先行馬の出番となることは十分に予測できます。
1枠を引いた騎手が「この枠を引いたから逃げよう」と判断することは十分に考えられます。
枠順からは1枠に要注意です。
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[banner file=’ad-banner36′]3:結果!テーオーケインズとチュウワウィザードに要注意!
逃げ馬不在の顔ぶれだけに、展開から有利になると思われる馬を探すのは非常に困難です。
それでも馬体重から評価したテーオーケインズと、血統から取り上げたチュウワウィザードは、追い込み一手のみという馬ではありません。
テーオーケインズの松山弘平騎手も、チュウワウィザードの川田将雅騎手も、前で流れに乗る馬に有利な馬場であると判断すれば、柔軟に対応できる乗り役です。
中心視すべきは、テーオーケインズとチュウワウィザードの2頭です。
5:まとめ
普段はJRAのレースを中心に競馬を楽しんでいる方にとって、帝王賞の予想は地方競馬独特の要素が加味されて、非常に新鮮なものに見えるかもしれません。
地方競馬の楽しみ方を知ると、競馬に関する視野が大きく広がります。
この2022年帝王賞をきっかけに、地方競馬にも目を向けることをオススメします。